愛たくて~あいたくて~

戦いの終わり

橘の問題が出てから2週間不安だけを残したまま何事もなかった



でももう皆の不安はピークに来ていた




そんなある日未菜の携帯から連絡が入る


『愛斗先輩…未菜が倒れました…迎えに来てもらえますか』


電話の相手は隼人だった



俺は直ぐに睦月と未菜を迎えに行った



そこでどれだけ未菜が不安を抱えていたのかを知った



俺たちを待っていた隼人に言う


『悪いなありがとう』


隼人は俺たちを見て言った


『俺は全然いいんですけど愛斗先輩睦月先輩未菜凄く不安だったみたいです』



『そうだよな』


静まり帰る部屋



沈黙を破ったのは気がついた未菜だった


『睦月…』


未菜は睦月に抱きつき泣いた


そんな姿を見て気づいた


きっと葵やすみれも同じ様に不安を抱えている事に


『睦月…お前未菜連れて家に帰っといて』


そう言うと



『愛ちゃんは?』


不安そうに言う睦月に笑顔で



『ちょっと先輩達と話してくるわ』




そして未菜と睦月を置いて先輩の元へ




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