愛たくて~あいたくて~
その時水無月先輩に止められた



『愛斗…止めろ』




『はぁ…ここまでされて許せねぇ~よ』


『わかってるでもお前がこいつを刺したら葵が悲しむ…だから止めろ』



俺はそう言われて葵を見た



葵は泣いてた



『ま…な…と…止めて』




俺は葵の声で我に戻り葵の元へ行き抱き締めた



葵は俺の胸で震えてた




その時橘の兄貴がガラスを持ち葵の背中を刺そうとしていた



俺は葵を庇ってガラスで刺された



何が起こったのかまるでわからない



ただ




流れる血…



皆の叫び…



橘百合の悲鳴



そして葵の声





『愛斗…ねぇ愛斗』




その声に答える



『痛いよマジで…でも葵が刺されなくて良かった…ごめんな守ってやれ…なく…て』




その後葵が何かを言っていたが聞けず





俺の意識は遠くなり




意識を失った









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