愛たくて~あいたくて~
そして歩に言う



『もういい…二人に何も無かったんだし無事だったんだから』



歩は悔しそうにしていた



俺もきっと歩と同じだ


悔しくて悔しくて



守る事のできなかった自分が



『先輩たちも…なんかすいません』



『愛斗…誤り過ぎてか独りでカッコつけすぎ』


真琴先輩に言われた


皆と話して居ると睦月に連れられて葵が病室に入ってきた



葵を見て呼ぶ俺



『葵…おいで』



葵の目は腫れて居て未だに泣いている



『愛ちゃんのバカ…愛ちゃんが私なんか庇うから…私が刺されたら良かったのに』



葵はそう言い側に来ない



『バカ守れなかったんだから…代わりに刺されるくらいさせろよ…葵ごめんな』


そう言うと水無月先輩に頭を叩かれた



『愛斗…お前なぁ葵泣かせるなったろ…』



『あぁごめん…でも葵を守りたくて』




俺は水無月先輩を見ながら言う



水無月先輩は葵に近づき葵の頭を撫で微笑んだ





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