愛たくて～あいたくて～

黙り込む俺に睦月は続ける


『歩とすみれに聞いたんだけどな何か上手く言ってないらしいよ』



『ちょっとまてよあれほど仲良かったのに？』


なんて聞くと


『だからだよ』


『意味わからない』


『だから水無月先輩と上手く行ってないから霜月は話し合いしに先輩の所行ってたんだってさ…まぁよく解んないけどな』


『そうなん？てか睦月お前はその話し他の奴にするなよ』


『するかよ…愛ちゃんだから話したの』


なんて言うし



俺はそんな睦月を見てほっとした



霜月が悲しんでる顔を想像しただけで切なくなった



だからできることなら全てが嘘で合って欲しかった



だから出来るだけ知らないフリをする事にしたんだ



睦月から聞いた事も

今日俺が見てしまった先輩と女の人の事も



それが一番いいと思ったから


でもこの時に全てを彼女に聞いていたら苦しんでる霜月を見なくてすんだのかも知れない




この時俺はきっと霜月を好きになり始めていたのかもしれない