愛たくて~あいたくて~
教室にもう一度戻りロッカーから傘を出した


前に睦月が置いて居たのをみていたから


傘をさし帰ろうと少し歩いた時



彼女を見つけた



自転車置き場で雨宿りしていた彼女…霜月を




俺は彼女に近づく




霜月は俺を見て微笑んで居た


『どうした?』



『傘なくてさ』


『先輩は?』


『今日はバイト』


そう言う彼女は少し泣いてるようにも見えた




でも雨のせいだと思うことにした



『入ってく』


そう聞く俺に



『いいの?』


笑顔で聞き返す彼女

『ああ…このままじゃ帰れないよ』


『でも全く逆だよ家』



『別にいいよ…入って』



『ありがとう』


霜月はそう言い傘に入った


暫く沈黙が続いた


『なぁ…先輩バイトだろ今まで何してたの?』


不思議に思ったから聞いた



『生徒会の仕事代わりに手伝ってた』


彼女はそう返す


『そっか先輩の代わりに?』


『うん』


『霜月さぁ~先輩と何かあった?』


彼女の雰囲気がいつもと違うから聞いてみた



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