愛たくて~あいたくて~
葵はそれから何度も何度も繰り返し聞いてきた



『本当にいいの?』


『あぁ』




聞かれるたび俺は同じ返事を繰り返した



もう迷わない





俺は葵の隣にずっと居る



その為に俺はモデルの道に進む






その夜葵が寝てから俺はリビングに降りた




リビングには母さんと睦月が居た




『愛斗…まだ起きてたの?』




『あぁ母さん話があるんだ』


そう言う俺に笑いながら母さんは言う



『やっと決まったのね』




『あぁ…俺卒業したら葵と赤磐さんと世界に行くよ…モデルを続けるバンドは辞めるよ』




『そう…後悔しないの?』



『しない』




『まぁならいいけどまだ卒業まで時間はあるから悩むだけ悩みな』



そう言い母さんはまた笑った




睦月は何も言わず笑ってた






翌日俺は真琴先輩に連絡をしてメンバーを集めて貰った



『真琴先輩…大和永和…おれバンドは辞めるよ…卒業したら海外行こうと思ってる…本当にごめん…もう皆とは出来ない』



そう言い頭を下げた




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