愛たくて~あいたくて~
翌日からバンドは猛練習が始まった



モデルは赤磐さんの好意で少しだけ仕事を減らしてくれた



だからライブにも集中する事が出来た




着実に進むライブの打ち合わせ








そして弥高祭3週間前に真琴先輩に呼ばれた



『愛斗新曲書け』



『え?新曲って』



『ほら曲は出来てるよ後はお前が詩を着けたら完成』



『イメージは』



そう聞く俺に真琴先輩は笑顔で言う



『今まで応援してくれた人たちにありがとう…感謝の気持ちだよ』



『わかったやるよ』



こうして俺は詩を書いた





書きながらいつしか迷いが出始めた



そしてその迷いは少ないモデルの撮影でも見え始めていた




でも俺は気づかないふりをしていたんだ


もちろん周りも何も言わなかった



いつしか楽しかった撮影が苦痛に感じ始めていた




それとは逆にバンドで歌う楽しさが痛いほどわかってしまった



でも立ち止まる暇は俺にはなかった



生徒会も合って忙し過ぎる毎日




< 219 / 306 >

この作品をシェア

pagetop