愛たくて~あいたくて~
霜月は笑いながら言う


『ちょっとね…私…重いのかな…てかワガママなのかな』


霜月に聞かれて俺はどう答えていいかわからなくて素直に自分の気持ちを言った


『それは…わからないでも多分好きならそんな事ないとおもうけど…』



『ありがとう…如月くんは優しいね』




『そんなことないよ』



彼女は少し泣いてるように見えた



そんな彼女の横顔が切なくて俺の気持ちを加速する



今なら俺の気持ちを言うチャンスなのかもしれない



霜月を抱きしもて先輩なんて辞めて俺にしなよって



でも言えなくて



俺がもしその言葉を言っても霜月を余計に困らせるだけな気がして




結局彼女の家まで送り俺は家に帰った




帰り道ずっと霜月の顔が頭から離れなくて


抱き締めたくて抱き締めた



でも今の俺には何も出来なくて…



霜月の苦しみをわかることも出来なかった



気づいていたのに彼女の涙を拭く事も出来なかった








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