愛たくて~あいたくて~
家には笑顔の睦月と未菜がいた



『おかえり』


『ただいま』


『遅かったな』


『ああちょっとな』


睦月にそう言い部屋に向かう



睦月の告白の結果なんて見れば直ぐにわかった



二人で一緒に出てきたから上手く行ったんだろう



まぁ告白する前からわかってたけど



俺の様子がおかしいのに気づいたのか睦月は直ぐに俺を追いかけてきた



『なぁ愛ちゃん本当は何があったの?』


なんて聞くから



『何もないよ…それより良かったな…上手く行ったんだろう』


話しを変えた



『あぁまぁな…本当愛ちゃんのおかげだよ』



『何が?』


睦月の言ってる意味が解らなくて聞く


『別に…』



なんて睦月はすねてるし


『言えよ』



『愛ちゃんが未菜に言えよって言ってくれたから』



『あぁそれな…だってさ未菜がコクられてばかりでその話し聞いてる睦月見てるのが可愛そうで』


なんて笑うと


『愛ちゃん今日は強気だね』


なんて睦月までも笑うし



まぁ二人が上手く行ったんならそれでいい



そう思いながら睦月に言う


『泣かすなよ』


そう睦月に言いながら俺は本当は水無月先輩に言いたかった



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