愛たくて~あいたくて~
その時坂田が来た




葵は俺の前に立った


『なに?』



坂田は葵に言う



『愛斗は誰にも渡さない…』



葵が言う



『あっそうでもあんたたち喧嘩してんでしょ…もう終わりなんじゃない…奈菜に愛斗ちょうだい』




坂田の言葉を聞き葵は俺に言う



『だって愛ちゃん…愛ちゃんが好きなのは誰?』




そう言われて即答で答えた



『葵』



その瞬間葵が俺にキスをした




『これでわかった?愛斗は私が好きなんだって諦めてね』



そう言い坂田を見て笑う



坂田は



『馬鹿馬鹿じゃないの…やってられない』



そう言い去っていった



葵が怖いです…



『愛斗…私ずっと不安だったんだよ生徒会に入り浸りで相手してくれないから…』



泣きながら言う葵を抱き締めて謝った




そんな俺に葵が言う


『仕方ないから許してあげる…でも次はないからね』




もう二度としません



だって葵怖いもん



結局こうして俺と葵の始めての大喧嘩は幕を閉じた




思い出に浸ってると隣の葵は笑ってた



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