愛たくて~あいたくて~

泣き場

季節は夏



明日から夏休み


あの雨の日から俺の霜月への気持ちは大きくなるばかり



でも霜月はいつもと変わらない




放課後残って遊びに行ったり先輩と帰ったり




ただたまに寂しそうにしていたり



今日も教室に残っていると珍しく水無月先輩が来た



『葵…』


『あ~祐季…と真琴先輩』


そう言って霜月は水無月先輩の元へ行く


『よぉ…久しぶり』

『本当真琴先輩久しぶりですね』


『まぁな最近ちょっと色々あってな』


そう言う先輩の横で水無月先輩は葵に言う


『葵悪い今日真琴がどうしても付き合って欲しいって言うから先帰ってて』


『わかった』


俺は霜月を見た


少し元気がなくなっていた


そして水無月先輩の後ろの人物に気付き声を出した


『真琴先輩』


『よお…如月じゃん久しぶり元気?』


『はい』


俺は返事しながらその人に近づく


真琴先輩こと…長月真琴(ながづきまこと)俺の中学の時の仲良かった先輩


『お前俺を追いかけて来たのか』


なんて冗談を言う


『いやいやそれは無いでしょ…愛ちゃんは俺が居るからここに来たの』


なんて今度は睦月が言う




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