愛たくて~あいたくて~
イベント終了後


葵に怒られながら笑って居ると俺を呼ぶ赤磐さんの声



『愛斗』



『赤磐さん…俺』



話しかけてきた赤磐さんは笑顔だった



『やっぱり愛斗にはその笑顔が一番だな』


『え?』



『葵ちゃんに怒られたよ…愛斗は連れてかないってね…代わりに水無月がうちに入ったし』



『水無月先輩が?え?じゃあ水無月先輩連れてくんですか?』


『まさか…あいつにはこっちで頑張ってもらうよまだまだ』


『だからお前も頑張れよ…葵ちゃんのことは任せろ…』


『はい』



結局葵には勝てない


葵はあの日俺が赤磐さんに連絡を入れる前に俺は連れてかないと言って居たらしく



しまいには俺が自分で決断するまで話しを合わせて欲しいとまで頼んでいたらしい



『葵…ごめんな』



俺は葵を後ろから抱き締めて言う


そんな俺に葵は笑顔で言った



『愛斗はやっぱり歌ってなきゃね…愛斗私は歌ってる愛斗が大好きだから』



『あぁ…でも…離れちゃうんだよ』



そう言うと


『距離が愛を大きくするんだよ…だから大丈夫だよ』



葵は笑ってた




だから離れても大丈夫そう思ってたのに




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