愛たくて~あいたくて~
そして少し早めに帰り


学校帰りに始めて来た公園に


『変わらないね…ここ』



色んな話しをした




今まで聞いたことのない話しも



葵が俺を好きになった時の話しや



喧嘩した時の話し



何故か葵が話す話しを俺は黙って聞いていた




でも一瞬葵が悲しそうにしている顔が見えた




『葵…』




そう呼ぶと笑顔で笑ってた




だから気のせいだと思う事にした




『そろそろ帰るか』


『愛斗…最後に行きたい場所が有るんだけどいい?』



『あぁ何処』




葵は何も言わずに俺の手握り歩き出した




そして何故かその手に力が入ってた




きっと葵は不安なんだろう




そう思ってた



だから葵に今日伝えようそう決意した




着いた場所は2年前葵が俺の誕生日に連れてきてくれた




一年前は喧嘩して家を飛び出し泣いていた葵を見つけた




俺たちの思い出の場所あの丘だった




夜景を見ながら二人とも黙って何も話せなかった






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