愛たくて~あいたくて~
先輩達が見えなくなり俺たちの輪に霜月が戻って来た


やっぱりちょっと元気がない


『今日はどうする?』


霜月の様子に気づかない睦月が言う


『う~んどうしようか』


すみれが言う


そう少し前から俺らは霜月以外は下の名前で呼ぶようになっていた


『じゃあさ久しぶりに愛ちゃんちに行くか』


歩が言うと皆承諾した


『なんで家なんだよ』


と言う俺の意見は見事に無視された


俺の家に向かう途中

霜月が聞く


『如月くん…本当に家行っても大丈夫?なんか皆無理矢理だったけど』




まぁ霜月からしたら俺が無理してる様に見えるのだろう



でもこんな事は結構ある



月に5・6回は家に集ってる



『大丈夫だよ…家はたまり場化してるから…まぁ霜月はたまたま居ない時ばっかだったけでさ』


『え?結構みんな行ってるんだ』


『ああ…まあ睦月が未菜が居るから家のがいいんだろ』


『未菜?』


『ああ家の妹で睦月の彼女』


『え?』

俺の言葉に付いてこれてなかったのか驚く霜月


『雨の日覚えてる
あの日俺が残ってたのは睦月が妹の未菜に告るためだったんだ』


『そうなんだ』




俺の話を聞いて納得した様に頷きながら言う




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