愛たくて~あいたくて~
そんな霜月に俺は続けて言う



『まぁ兄としては複雑だけどね』



『だろうね』


『まぁ未菜が睦月を好きなのは知ってたから良かったんだけどやっぱり素直には喜べなかったよ』



『そうだよね…でも睦月ならいいと思うんでしょ』


俺の心を読んだかの様に言う


『ああ睦月の事は信頼してるし…まぁ安心してるちゃしてるかな』


なんて霜月と話していると家に着いた


『ただいま』


睦月はいつもの様に家へ入る


そんな睦月を見て不思議そうに霜月が見ていたから俺は言う


『あいつほとんど家に居るから我が家同然なんだよな』



『そうなんだ』




『おう…霜月も突っ立てないで入れよ』

俺は霜月に言う


『うんお邪魔します』


そういい中に入ってく


『おかえり』


『え?』


未菜の言葉に今度は驚く霜月


まぁ普通こういう場合は『いらしゃい』
なんだろうけどうちは違う


友達が来てもその友達には『おかえり』と言うのが家の習慣なんだ


『初顔だ』


未菜は霜月を見て言う



< 27 / 306 >

この作品をシェア

pagetop