愛たくて~あいたくて~
ぼ~と立っている俺に聞こえた声で我に戻る




『赤磐あんたの荷物は寝室ね…葵ちゃんのは愛斗の部屋に有るからね』




『いつの間に?てかなんで俺の部屋なんだよ』




『あんたたまにしか帰って来ないでしょ』



母さんに返す言葉も見つからない




『てかさなんで母さんが空港に居たんだよ?』




『それは赤磐に迎え頼まれたからよ』



『それより愛斗、未菜は?』



赤磐さんに言われて答えたのは睦月だった



『未菜ならもうすぐ家着くってさ』




それと同時に玄関からは未菜の声



未菜も葵に抱きついてた



『おう帰って来たからじゃあちょっと話しあるから愛斗と未菜座れよ』




そう言ったのは赤磐さん



仕方なく俺と未菜は椅子に座った



向かいには母さんと赤磐さん



『なに改まって?』


未菜が聞く



『あのね母さん再婚しようと思うんだけど』



『再婚?いい人いたの母さん』



未菜は冷静に聞いていた


俺は全く話に着いていけなくて


『ええ…赤磐さんと』


『マジで?』


びっくりしすぎて黙る俺と未菜の横で睦月が言う






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