愛たくて~あいたくて~

バイト

それからの夏休みは俺はバイトをして過ごす事になった



バイトと言っても母さんの紹介



母さんはヘアメイクの仕事をしている



その仕事で急にモデルの子が必要になり頼まれたのだ



今までも何度か頼まれたけど断り続けた


目立つ事はしたくなかったから



でも今は自分に自信を持ちたかったから

やれることをしてみようと思い話を受けた



それに霜月に話したら



『いいじゃんないかな…如月くんかっこいいからモデルとか似合うよ』


なんて言うからもう迷いは消えた



あれから俺と霜月はたまにメールをしている




今日もさっき


『これからモデルのバイトしてくるわ』


そう送ったら



『がんばってね』


と語尾にハートマークを付けて返ってきた



たたそれだけの事で俺は嬉しくなった



彼女への気持ちを隠しきれなくなってきた



バイトは意外にも楽しかった



初めての人と接するなが苦手な俺




でもそのせいか逆にクールな愛斗を撮りたがっていたカメラマンには都合がよかったらしい




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