愛たくて~あいたくて~
霜月は俺の顔を見て真剣に話し出した



『私の家はね…親仲悪いから家族と出かける事が無かったんだ…でもお母さんと祐季の家族と出かける事が多かったんだだから今では普通にお互いの家を行き来してるんだ』


『そっか…』

何て答えていいかわからずに目を反らした


『うんだから…私実はさ』



そこまで言いかけた時



睦月が振り向き話しかける



『愛ちゃん…あれ行こうあれ』



そう言い指差すのはスライダー


『いいねぇ~行こう』



俺が言う



このまま霜月の話しを聞くのが怖くて逃げたんだ



そんな俺を見て未菜が睨むそして


『私は行かないよ』


そう未菜は昔から絶叫系が苦手なんだ


『じゃあ私も行かないね』


霜月も言う


話し合いの結果未菜と霜月を残してスライダーへ向かう


睦月と話ながら歩いていると後ろから


『なぁ愛ちゃん』


歩に呼ばれた


『なに?』


そう聞き返す俺に歩とすみれは目を合わせてもう一度俺を見て言う



『葵の事なんだけど』


『霜月がどうした?』


何を言われるのかドキドキしながら平常心を保ちながら答える



『葵最近元気無いの…てか空元気な感じなんだ』



『ん…で…何を言いたいの』


何を言いたいのか掴めずに二人を見る


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