愛たくて~あいたくて~
でも何でか霜月が来たのかなんて解らなくて


『たんなる偶然だよ』


そう言い笑いながらごまかした



するとすみれが


『愛ちゃん…葵泣かすのだけば許さないよ』


本気で言ってくる


『泣かさねぇ~よ』


泣かす訳がない…


てかその前に霜月は水無月先輩が好きなんだから俺の為泣くわけがない


『ならいいけど』



すみれは納得しきれない様な返事をした


『まぁあとは霜月と愛ちゃんの問題だしね』



なんて睦月が言う



この時俺は皆の言ってるの意味があまり理解出来なかった


だって霜月は先輩を好きなんだし


俺は良き相談相手なだけだし


あ…もしかして俺の気持ちがバレバレだからかなんて思ったがスライダーの番がきて降りると今まで考えて居たことが全て消えた




でももしこの時俺がもう少し皆の話しを真剣に聞いていたら


霜月の変化に気づいて居たら



あんなにも霜月の泣き顔を見なくてすんだのかも知れない




でもあの頃の俺には霜月と向き合えるほど強くなかったんだ




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