愛たくて~あいたくて~
俺に気づき霜月が言う


『如月くんおかえり』



『おう…ただいま』

俺はそれが嬉しくてでもバレない様に平然と振りまく


『遅かったね…ごめんね急に』



『いやいいよ…いつでも相談乗るよって言ったの俺だし…で…何かあった?』



俺は直ぐに霜月に聞いた


霜月が俺に電話して来たくらいだから何かあったのは直ぐに分かる



『うん…実はね祐季と距離置く事にしたんだ』


霜月は落ち着きながら話す


『え?水無月先輩と?なんで』



『本当は夏休み入った頃からあまり上手く行ってなくてさ…すれ違いが多くてよくケンカしてたんだ』



霜月は切なそうに話すそれを見ると何故か悲しかった



『プール行った時に本当は話そうとおもったんだけど』



『ああ何か言いかけて終わったよな結局』


そうあの時聞けなかった話し


今なら何を聞いても大丈夫な気がする


霜月はゆっくり話し始めた



『うん…私の両親の話なんだけどね…仲が悪いって言ったよね?本当なんで離婚しないのか不思議な位仲が悪くて

お父さんが帰って来るといつもお母さんは出掛けるのそれが嫌で私は祐季の家に行くようになったんだ…

それからは自然と一緒に居た一緒に居るのが当たり前になってた

でも最近は祐季の家に行っても祐季は居ないの

バイトだとか生徒会の仕事で…夏休みもほとんど会えなくて』


霜月は一気に話す



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