愛たくて~あいたくて~
翌日からいつもの様に学校は始まった





夏休みの余韻を残したまま慌ただしく過ぎる毎日



そして確実に季節は夏から秋に変わっていく







10月



涼しい風



秋を思わせる皆の衣替えされた制服




学校は弥高祭の準備に追われる日々に



俺は毎日バイトとバンドの日々を過ごす


そう…バイトと言えば




夏休み明けに一波乱あった





いつもの様に睦月たちと騒いで居たら一人のクラスメートに話しかけられた



『如月くん…これって如月くんだよね?』


彼が見せてきたのは夏休みに撮ったモデルの写真が載った雑誌だった



ただ読者モデルとしてページを埋めるためそう言われていたが


彼の手にある雑誌の表紙に写真があった


『愛ちゃん…凄くない』


睦月が言う


『ヤバイ騙された』


俺が言うと


『あぁ愛ちゃんも人気者になっちゃうのか』

なんて睦月は笑いながら言う



『いやそれは…』


言いかけた時には周りに沢山の人が


『やっぱり如月くんなんだ…めちゃくちゃかっこいいね』


『これ私も買う』

とか色々言われて話題は全てその雑誌の話で持ちきりになった




< 80 / 306 >

この作品をシェア

pagetop