愛たくて~あいたくて~
原因は疲労



本当バカみたいに毎日忙しかったから



『愛ちゃん愛ちゃん』


睦月の声で目を開けると心配そうに皆が見ていた




『おはよう』


なんとなく言ってみるものの



『愛ちゃん…このバカ』



泣きながら睦月に抱きつかれた



『え?』



びっくりする俺に霜月が言う



『如月くん…2日前にリビングで倒れてからずっと寝てたんだよ…歩と川瀬君が運んでくれたんだよ…』



どうやらあまりの疲労で俺は帰ってきてから倒れたらしい



全く記憶に無かった



『とりあえずりっちゃん呼んでくるね』


そう言い霜月は部屋を出て母さんを呼びに行った




その間も睦月は全く俺から離れなくて



俺はとりあえず記憶を蘇らせるが全く思い出せず…




確かに家まで帰るのに頭が痛くて何度か倒れそうになっていた所までは覚えている




でも家に着いてからの記憶は一切なくて



皆の顔を見ると安心して居るから相当大変な事になっていたのはわかった






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