愛たくて~あいたくて~
翌日から睦月と霜月の協力で前よりも充実した日々を過ごせた



睦月はバイトとバンドの調整をしてくれた



霜月は家に良く来てはご飯や栄養のバランスを考えてくれた



『これ良いらしいよ』


と言いながら色んな栄養剤を持ってきてくれた



睦月が俺の為に色々してくれるのはわかるが霜月が何故そこまでしてくれるのか解らなかった



でも少しだけ期待をしてしまう自分が居た



そんな思いを消すかの様に俺は毎日バイトとバンドをこなす




雑誌の表紙を飾ってからよく学校でも話しかけられる様にもなった



でも俺は変わらず睦月達と過ごす




すみれはそんな俺に何度か言った



『愛ちゃん大人気だね…何か遠い存在になった感じで嫌だなぁ~』



だから俺は笑いながらいつも同じ様に答える



『何も変わらねぇよ』


そう言うと安心してる様に笑う



本当に俺はそう思ってるから


何も変わらないずっと



でもこの時すみれはきっと霜月の気持ちを考えて俺にそう言ってたんだろう



でも俺はそんな事に気づく余裕が無かった




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