愛たくて~あいたくて~
取り残された俺



先輩の後ろ姿を見ながら安心と複雑な気持ちが残った




でもそんな悩みは長くは続かなくて時間は過ぎていく



ライブまであと3時間


あれから俺の声も治り無事に本番を迎えた



『愛ちゃん…がんばってな』



『おう』



『愛斗…弾けようぜ』



大和も永和も真琴先輩もテンションを上げて準備をしていた


俺は神経を集中させていた


珍しく緊張してる俺に



『如月くん…がんばってね』


霜月は笑顔で言い俺はピースした



遂に始まった最高のライブ



『みなさんよろしく愛和真(あいわしん)です今日は思いっきり楽しもうぜ』


愛和親…真琴先輩が考えた名前


愛斗の愛


大和、永和の和


真琴の真


それを組み合わせて愛和親



そして真琴先輩の声に会場は一気に暑くなる




春風からはじまり夏音・シビア・再起・アイコン・海物・思案・瞳・秘密そして愛たくて


10曲を歌った




気持ち良くて最高だった



会場からは沢山の声が聞こえた



霜月は笑顔で聞いていた



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