愛たくて~あいたくて~

『夏休みに距離を置こうって言ったそしたら葵はわかったしか言わなかった

葵の気持ちは変わり始めてたよ夏休みの前から…葵だけじゃない俺も同じだった…俺と葵は兄弟みたいなもんだった…付き合って居てもそれはお互いが落ち着けたからでもいつしか一緒に居るのが当たり前になってて…
気付いたらお互いが違う道を進んでた…
俺は葵がどんどん変わるのが分かったから離れたんだ…でも結果俺は葵が一番キツいときに側に居れなかった』


先輩は俺から目を反らせずに話し続けた


『夏休みが明けても俺たちの関係は変わらなかった…

葵の心にも俺の心にもお互いが居なかった…
もう別の相手を見ていたから…
それに気づいたんだ葵も俺もでも言い出せなくて逃げてた

誰かのせいじゃない
お互いがお互いに大切な人をみつけただけ

だから夏休み明けにちゃんと話し合って幼なじみに戻ることにしたんだ』


『そうなんですか…でも何で俺にこの話しを』



『葵と俺が付き合ってるってまだ思ってるみたいだし葵は葵で相変わらず臆病者だしな…』

そう笑う先輩は凄く優しい顔をしていた



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