愛たくて~あいたくて~
意味がわからずに居る黙り込む俺に


『如月…葵にコクる気ないの?』


と聞かれた


『え?』


『すきなんだろ?』

先輩はそんな俺を見てまた優しく笑う


『はい』


返事する俺に言う


『まぁ後はお前次第だよ…頑張れよ』


そう言われても全く意味がわからなかった



水無月先輩は帰って行った



俺はその場に座り考える



水無月先輩と霜月が別れてた



しかも先輩は言ってたお互いに違う相手を思ってる



違う相手?



それは先輩がそう思うだけで霜月はまだ先輩が好きなんじゃないか


そう思ってしまった


それに先輩もまだ葵が好きなんじゃ無いだろうか…


俺のためにああ言ってくれてるだけな気がした


もしそうならお互いが勘違いしてるだけなんじゃ…



俺が居るせいで俺と出逢ってしまったせいで霜月を悲しませてるだけな気がして

俺の存在が二人を壊した


そんな事を永遠に思っていた



俺は結局睦月が呼びに来るまで動けず悩んでた





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