その男☆ナルシストにつき!!
今度はなに?


「いいから出ろよ。」


ピッツ…


「出たけど?」


呆れて棒読み状態。


「愛してるよ。」


プツ…


速攻で電話を切ってやった。


「なに考えてるの?」


恥ずかしいとかってレベルじゃない。


「だから、一番最初に一番好きな人に連絡したいだろ?」


笑ってる七瀬。


こっちは、恥ずかしくて真っ赤だっていうのに。


「あれ?七瀬?」


後ろから男の声がして振り返った。


嘘でしょ?


呼吸が止まるくらいの衝撃。


亀本?!


どうしてこんな所に??!!


「亀本さん。どうしたんですか?」


七瀬、知ってるわけ?


普通に話してるし。


「買い物の途中なんだ。七瀬は?」


買い物してるな!!


仕事してくれ!!


…って、それもマズイか。


この人、芸能記者だし。


「携帯がちょっとね…。」


「そうなのか。」


チラッとあたしを見た。

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