その男☆ナルシストにつき!!
だって、何を書かれるか分かんないし。


芸能記者と芸能リポーターは怖いから…。


用心に越したことはない。


「ねぇ、亀本と仲いいの?」


「どうして?」


「なんか、友達感覚っぽいし…。」


「ああ。芸能人はみんな仲いいかもね。」


「なんで?勝手に記事とか書かれちゃうのに?」


ビックリなんだけど。


天敵っぽい感じだと思ってたのに。


「亀本さんの場合、親身になって相談乗ってくれるし、スクープどうこうじゃなくて、個人的にイロイロ相談乗ってくれたりとか。だから、信頼があるんだよね。どこかのリポーターや記者みたいに、嘘だらけの記事は書かないから。」


「でも、書かれちゃうんでしょ?」


「書き方も芸能人の立場になって書いてくれるから。オレ達は本音はこうだって。事務所に言われた通りに書くんじゃなくてね。」


「だから、抹殺されたんだ…。亀本の記事が載った後、その記事が嘘のように思わせるために事務所が用意した記事を他の記者とかが書いて。」


記者にしてみれば恩を事務所に売っておけば、何かの大きなスクープのリークって見返りはあるし。


そういう事だったわけね。


あたし達の場合、会社のマニュアルに沿ってるわけだし。


他の記者とやってることは変わらない。

< 136 / 310 >

この作品をシェア

pagetop