その男☆ナルシストにつき!!
「それじゃ、私の気がすまないでしょ?」


「気にしないで下さい。」


「遠慮しないで?じゃあ、私のお勧めで。」


勝手に話は進んでいくし。


いつの間にか、莉南さんお勧めの店に連れて行かれてるし。


そこは、ちょっと隠れ家的なレストラン。


個室に2人で向かい合って座ってるけど、何を話せばいいの?


♪♪~♪♭♪


メール?


開いてみると七瀬から。


『約束忘れるなよ?』


ど~しよ~!!!!


すっかり、あの約束忘れてた。


絶対に無理!!!!


だって、あたしがこの世で一番苦手なんだもん。


『撮影に戻ったの?忘れ物しないように!!』


約束の返事はしない。


『忘れ物なんて嘘だよ。心配で勝手に抜け出してきただけ。』


はい?!


それはマズイでしょ…。


『何やってんの?私情でみんなに迷惑かけるな!!!…でも、助かった。ありがとう。』


言いたくはないけど。


あの時、七瀬が来てくれなかったら、本当に危なかったし。


お礼だけはちゃんと言いたいから。


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