その男☆ナルシストにつき!!
「私だって七瀬くんと付き合ってれば、もっと幸せだったかもって思っちゃう時もあるし。」
「だったら、莉南さんが付き合ったらどうですか?」
「無理ね。だって龍翔は、私じゃないとコントロール不可能だから。」
笑った顔は、なんだかんだ言っても城金兄が好きなんだって分かる。
かわいい笑顔してる。
こんなにかわいく、あたしは笑えないよ。
「でしょうね。」
「うん。だから宮元さん、まっすぐに受け止めてあげてね?絶対に幸せって言葉を実感させて包んでくれるから。」
幸せか…
ごめんなさい。
莉南さんの気持ちは嬉しいけど、あたしにはどうしてもそれはできないから。
黒崎と別れることだけは。
目をそらしたまま、返事は出来なかった。
莉南さんも、気を使ってくれたのか?
それ以上は何も言わなかったし。
話は、城金兄弟の小さいころの話で盛り上がった。
七瀬は小学生まで女の子に間違われて、幼稚園でもスカートをはいてないと男の子にからかわれてたとか。
兄は産まれたときから愛想が良くて、近所のおばちゃま方にお菓子とか貰ってたんだけど、貢がれてたって言葉が相応しいくらい貰いまくってた伝説。
それなのに、女の子に間違えられてた七瀬は、女の子は太ったら大変なんて、お菓子が貰えなくていつも泣きながら莉南さんの所に行ってたらしい。
「だったら、莉南さんが付き合ったらどうですか?」
「無理ね。だって龍翔は、私じゃないとコントロール不可能だから。」
笑った顔は、なんだかんだ言っても城金兄が好きなんだって分かる。
かわいい笑顔してる。
こんなにかわいく、あたしは笑えないよ。
「でしょうね。」
「うん。だから宮元さん、まっすぐに受け止めてあげてね?絶対に幸せって言葉を実感させて包んでくれるから。」
幸せか…
ごめんなさい。
莉南さんの気持ちは嬉しいけど、あたしにはどうしてもそれはできないから。
黒崎と別れることだけは。
目をそらしたまま、返事は出来なかった。
莉南さんも、気を使ってくれたのか?
それ以上は何も言わなかったし。
話は、城金兄弟の小さいころの話で盛り上がった。
七瀬は小学生まで女の子に間違われて、幼稚園でもスカートをはいてないと男の子にからかわれてたとか。
兄は産まれたときから愛想が良くて、近所のおばちゃま方にお菓子とか貰ってたんだけど、貢がれてたって言葉が相応しいくらい貰いまくってた伝説。
それなのに、女の子に間違えられてた七瀬は、女の子は太ったら大変なんて、お菓子が貰えなくていつも泣きながら莉南さんの所に行ってたらしい。