その男☆ナルシストにつき!!
いつかは言わなきゃいけないし。


それなのに、勇気がなくてメールすら送れない。


遅くなればなるほど、苦しくなるのは分かってる。


でも…怖い。


考えすぎて胃が痛い。


「お~い、宮元。4番に社長から。」


えっ?


なんで社長から?


「ありがとう。ヤナちゃん。」


受話器を持つ手が汗ばんでる。


バクン!!

バクン!!


痛いくらい心臓が早いんですけど…。


ゴクリ


息を呑んで4番を押した。


「はい。宮元です。」


声は冷静に。


「宮元?…今の言い方、黒崎に似てた?」


いつもの社長だ。


この社長、モノマネ好きなんだか?


何かっていうと、モノマネやって感想を聞いてくるし。


似てるからいいけど。


「似てましたね。」


一気に血圧下がったよ。


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