その男☆ナルシストにつき!!
「あの…。」


言えない。


言葉にならない。


頭の中が真っ白。


「どうしたんだよ?今日は、オーラ重いぞ?珍しく喋らないし。」


うわっ。


おかしいのバレバレ?


「あの…あのね。」


どう切り出そう?


「ハッキリ言えよ。」


怒らなくてもいいじゃん。


言えたらこんなに重い空気にならないよ。


「マキのことなんだけど…。」


重たく口を開いた。


「マキがどうかした?」


ちょっぴり機嫌回復。


「あの…あのね…この間の木曜日、話したんだ。結婚のこと。」


恐る恐るしか話せない。


「…それで?」


まだ怒ってないよね。


「イロイロ話して、あたしなりに考えた。」


「だから?」


ヤバイ。


ムッとし始めた。


覚悟を決めるしかない?!

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