その男☆ナルシストにつき!!
「何やってるの?」
びっくりしちゃって。
思ってもない展開だから。
「もう十分すぎる程、幸せだった。今度は、伊吹が幸せになる番だ。」
黒崎の優しい声と笑顔に涙が出てきた。
「そんなのヤダ。みんなで幸せになろう?」
「それが一番だけどな。でも、それができないから今があるんだろ?」
「そうだけど。」
「今度は、伊吹の幸せが見たい。マキも同じ事を言ってた。」
「なにそれ?」
「泣くなよ。」
隣に座って、ギュッと抱きしめてくれた。
「だって…だって。」
「3年も我慢してくれたんだ。もう、幸せになってくれ。」
自分が苦しくなる。
恋愛って、こんなにも苦しかった?
誰かを不幸にしてまで、勝ち取らなきゃいけないなんて。
こんな恋愛なんか、望んでないのに。
それでも七瀬への気持ちが捨てきれない。
恋って怖いものだった。
甘いお菓子だと思ってたのに、食べたら苦しくなる劇薬だった。
麻酔のように全部が麻痺して。
麻薬のようにもっともっと欲しくなって。
依存してるみたい。
これが恋愛ってものなら、あたしの答えはひとつだけ。
びっくりしちゃって。
思ってもない展開だから。
「もう十分すぎる程、幸せだった。今度は、伊吹が幸せになる番だ。」
黒崎の優しい声と笑顔に涙が出てきた。
「そんなのヤダ。みんなで幸せになろう?」
「それが一番だけどな。でも、それができないから今があるんだろ?」
「そうだけど。」
「今度は、伊吹の幸せが見たい。マキも同じ事を言ってた。」
「なにそれ?」
「泣くなよ。」
隣に座って、ギュッと抱きしめてくれた。
「だって…だって。」
「3年も我慢してくれたんだ。もう、幸せになってくれ。」
自分が苦しくなる。
恋愛って、こんなにも苦しかった?
誰かを不幸にしてまで、勝ち取らなきゃいけないなんて。
こんな恋愛なんか、望んでないのに。
それでも七瀬への気持ちが捨てきれない。
恋って怖いものだった。
甘いお菓子だと思ってたのに、食べたら苦しくなる劇薬だった。
麻酔のように全部が麻痺して。
麻薬のようにもっともっと欲しくなって。
依存してるみたい。
これが恋愛ってものなら、あたしの答えはひとつだけ。