その男☆ナルシストにつき!!
「仮面夫婦でも、仲はいいんだな。」


七瀬?!


「どうして…。」


「ちょっとね。」


相当酔ってる?


「ちょっとって。なんで、泊まり込んでるの知ってるの?」


「昼間、打ち合わせでマキちゃんと会ったら、宿直だって言ってたから。」


マキのヤツ!!


変な気を使わないでよ。


「そう。おつかれさま。」


ドアを閉めようとした。


バンッ!!


七瀬がドアを力いっぱい開けた。


音の凄さにビックリして。


体が固まった。


「スゲ~ェ、嬉しかった。」


いきなり抱きしめられた。


「嬉しかった?」


何の話?


付き合わなかったことが?


「アニキからメールきた。」


城金兄!!!!!!!!


あの話をメールしたんだ。


「勘違いですから。あれは、まともに仕事できずに、藤原さんを悩ませててるって聞いて、思わず言っちゃっただけで。」


七瀬を引き離そうにも、バカ力で離れない。

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