その男☆ナルシストにつき!!
「ごめん。」


「いいよ。あたしだって、亀本から連絡来てビックリしたし。」


「執念深い人だからね。」


「らしいよね。黒崎もそんなこと言ってたし。」


2人でため息混じりに笑った。


そのまま、お互い亀本に触れることなく仕事再開。


―――PM6時52分


オズってカフェに到着。


亀本は窓際の席で、コーヒー飲みながら1人で座ってた。


「すいません。お待たせして。」


ペコっと頭を下げて、向かいのイスに座った。


「こちらこそ、忙しいのにすいません。」


「で、見せたいものって何ですか?」


単刀直入に聞いた。


「ああ。実はこの写真なんですけど…。」


ジャケットの内ポケットから、クリーム色の少し大きめな封筒を出した。


「写真ですか?でも、あたし莉南さんの顔、よく覚えてないですよ?」


トボけてる。


黒崎も用心って言ってたし。


「いやいや。違いますよ。宮元さんの写真です。」


テーブルの上に、封筒から数枚の写真を出した。

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