その男☆ナルシストにつき!!
本心…?
あのナルシスト七瀬のプライドをズタズタにしてやったと思うと、少し心が弾んだ。
そのまま、マキの家に直行。
「ちょっと聞いてよ!!城金七瀬に散々にイジメられてきたんだけど。」
今日の出来事を一気に吐き出した。
「七瀬って、そんなに悪い人だった印象ないんだけど。」
ため息混じりにマキが目の前で、テーブルに頬杖つきながら聞いてくれた。
「マキが可愛いし、仕事で会ってるんだから、アイツは猫かぶってんのよ!!」
思い出しただけで怒りが復活。
「そうかな?だって挨拶できたし、新人よりも礼儀正しかったよ。」
「マキも絶対にダマされてるんだって。」
「まあね。楽屋の中までは知らないからなぁ~。」
「でしょ?!」
「でも、女関係は伊吹の言う通りかも。」
「なにそれ?」
「あくまで噂だから本気にしないでね。」
マキは人差し指をあごでトントン音をさせながら、何かを思い出しているようで。
「分かったから、もったいぶらないで教えてよ。」
「う~ん。七瀬って、一般人の彼女いるらしいんだよね。しかも、幼なじみの年上なんだって。」
「へぇ~、そんな情報聞いた事ないけどな。」
ネットにすら書かれた事ないし。
「もみ消したみたいよ。そんなの出ちゃったら、8割女の子のファンを持つ七瀬の人気ガタ落ちだからじゃない?」
「なるほど…。って、そんな情報、どっから持ってきたの?」
「マネージャー一緒だから。」
ニコッと笑った。
そっか、2人共担当が藤原さんだっけ。
それなら、何かの拍子に聞く事もあるわけだ…。