その男☆ナルシストにつき!!
「ちょっと待って。」


カチカチ


藤原さんがパソコン画面に、美坂愛亜の画像を出してくれた。


ホッソリしてるけど、グラドルだけあって胸はデカいな。


んんん?


「この子…。」


どこかで見たような記憶が。


「宮元知ってるの?」


たしか…


「そうだ!!!七瀬とサンジュにいた女の子だ。」


あたしが城金兄に頼まれたKEITAの書き込み持って行ったとき、七瀬と一緒にいた嫌味な女。


あたしのスーツを褒めて、黒崎と繋がれないって分かったら、手のひら返したあの女。


「それって2人で?」


珍しく藤原さんが突っ込んできた。


「違いますけど…七瀬に確認取ったんじゃないんですか?」


「覚えてないらしいの。」


「だろうね。日替わり弁当状態だったし。」


「で、七瀬と2人だったわけ?」


そんな詰め寄らなくても。


「違います。KEITAとか一緒だったし。」


「そう…。」


少しは落ち着いてくれたかな。


「この記事、すぐに社長に報告して。こんな記事、冗談でも出たら映画なんて公開できないじゃない。薬物は疑われただけでイメージダウンなんだから。あと、ニシニチには、こっちから連絡入れておく。炎上は覚悟でネットはよろしく。」


「はい。」


急いで藤原さんは芸能部に戻っていった。

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