その男☆ナルシストにつき!!
別に、七瀬だからってわけじゃない。
きっと、城金兄でも同じだと思う。
「じゃあ、帰らせない。」
ギュッと後ろから抱きしめた。
ビックリした。
だけど、イヤだって言えばウソになる。
ここまで七瀬を忘れようとしたのに。
やっと、出口を見つけたのに。
妊娠騒動が嘘だって分かって…。
あたしが七瀬を嫌う理由がなくなっちゃって。
小さな小さな欠片が、光を放ち始めちゃってる。
ゆっくり目をつぶると、ふ~っと深呼吸した。
「七瀬。あの夜のお願い聞いてくれてありがとう。」
「あの夜?」
「うん。仮眠室でのお願い。」
「…ああ、好きだったら、これ以上壊さないでってヤツか。」
「うん。嬉しかった。それで、七瀬も頑張ってくれてて。あたしも頑張ったんだよ?…でも、辛くて仕方なかった。そしたらね、ずっと黒崎がそばにいてくれて。そのおかげで、あたし達は本当の夫婦になれたの。」
「本当の夫婦?」
「うん。今回怒っちゃったのは、自分と重ねちゃったから。」
「何を?」
「あたしね、黒崎の子供妊娠したんだ。黒崎、凄く喜んでた。」
「嘘だろ?!」
フッと、七瀬の腕が離れた。
きっと、城金兄でも同じだと思う。
「じゃあ、帰らせない。」
ギュッと後ろから抱きしめた。
ビックリした。
だけど、イヤだって言えばウソになる。
ここまで七瀬を忘れようとしたのに。
やっと、出口を見つけたのに。
妊娠騒動が嘘だって分かって…。
あたしが七瀬を嫌う理由がなくなっちゃって。
小さな小さな欠片が、光を放ち始めちゃってる。
ゆっくり目をつぶると、ふ~っと深呼吸した。
「七瀬。あの夜のお願い聞いてくれてありがとう。」
「あの夜?」
「うん。仮眠室でのお願い。」
「…ああ、好きだったら、これ以上壊さないでってヤツか。」
「うん。嬉しかった。それで、七瀬も頑張ってくれてて。あたしも頑張ったんだよ?…でも、辛くて仕方なかった。そしたらね、ずっと黒崎がそばにいてくれて。そのおかげで、あたし達は本当の夫婦になれたの。」
「本当の夫婦?」
「うん。今回怒っちゃったのは、自分と重ねちゃったから。」
「何を?」
「あたしね、黒崎の子供妊娠したんだ。黒崎、凄く喜んでた。」
「嘘だろ?!」
フッと、七瀬の腕が離れた。