その男☆ナルシストにつき!!
あの七瀬が、宮元に本気で恋してたなんて。


それで、妊娠なんて嘘ついてまで七瀬と別れようとしたってことでしょ!?


こんな大事な時に、宮元はなにやってるの!?


そっちの方が、腹立たしいわよ。


「ありがとう。」


そう言うと、ネット部に勝手に足が向かってた。


「伊吹は悪くないですからね!!」


マキの声は聞こえてた。


でも、振り向くことなんかしなかった。


もう、宮元はどこまでスキャンダル起こせば気が済むのかしら?


ネット部に行くと、フロアの中を見回した。


「あれ?藤原さん。どうしたんですか?」


「佐井、宮元は?」


「ちょっと待って下さいね。」


そう言って、奥に消えていった。


ほんの数秒。


「なんですか?」


不思議そうな顔をして、宮元が来た。

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