その男☆ナルシストにつき!!
「ねぇ、約束どうこうがなかったら、宮元はどうしてたの?」


別に意味はなかった。


ただ、宮元の様子を見て、ふと聞きたくなっただけ。


「どうしてた…って?」


不思議そうな顔をして、視線を上げた。


「七瀬と付き合ってた?」


「……。」


優しく聞いたつもりなのに。


うつむいて、何も言えなくなっちゃってる。


「どっち?好きか嫌いかでしょ?」


言い方キツイかな?


でも、そうでもしないと本心言わなそうだし。


「……好きです。」


かすかに聞こえた。


「そう。七瀬は宮元の嘘が原因で、いなくなったのよ?この大事な時に。好きだったら、メンタルや仕事にどう影響するかまで考えて!!」


怒りたいわけじゃないけど。


宮元が七瀬の失踪の原因て分かったら、怒らずにはいられない。


「すいません。」


謝られたって、この状況どうする事もできないでしょ。

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