その男☆ナルシストにつき!!
ピンポ~ン…


「…。」


応答なし。


やっぱり、どこか旅にでも出ちゃったかしら?


ピンポ~ン…


もう一度、インターホン鳴らしてみるか?


「…藤原さん?」


少し驚いてるのが声で分かる。


引きこもってたのか。


「開けて。プライベートな大事な話があるから。」


怖いくらい優しく答えた。


「プライベートな大事な話?」


「そう。怒ってるわけじゃないから安心して。」


「はぁ…。」


まったく、気の抜けた返事だこと。


こんなになるまで、宮元のどこが好きになったんだか?


オートロックが開くと、七瀬の部屋に行った。


玄関を入って、リビングに行くと疲れきったかのような七瀬がいた。


「ちょっと、宮元と何があったわけ?」


本当は知ってるけど。


七瀬からも話が聞きたいから。


ここは知らないフリ。

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