その男☆ナルシストにつき!!
「藤原さん…あたし…。」


凍結していた血液が流れ出したみたいに、体が熱くなってきた。


嬉しいけど、うまい言葉が出てこなくて。


唇をかみ締めながらうつむいた。


「…私だって、いちようは応援してるつもりよ?」


ボソッと恥ずかしそうにつぶやいた。


「藤原さんがですか?」


意外な言葉に顔を上げた。


「スキャンダルさえ起こさなければ。順調に仕事が運ぶし。」


「スキャンダルって…。」


あたしもコリゴリだし。


「城金兄も、いざとなったら独立しますって伝言!!」


フッと笑った。


「城金兄まで?!みんなで独立ですか?社長も困りますよ。」


あたしもフッと笑った。


「じゃあ、大丈夫なんじゃない?」


「…社長で思い出したんですけど、社長賞使えって何ですか?」


ちゃんと聞いておかないと。


全然、意味が分からなかったし。

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