その男☆ナルシストにつき!!
はるかなる思い
事務所につくと、芸能部に直行。
「すいません!!松田さんいます?」
藤原さんもいないし。
あと、頼れるのは松田さんくらい。
この人も敏腕で有名だから。
「宮元か。どうした?」
「ニシニチに、城金兄の熱愛書かれました。相手は幼なじみなんです。」
「分かった。」
言葉と同時に、そばにあった電話の受話器を取った。
「じゃあ、あたしはニシニチに連絡入れます。」
「頼む。あと、1時間で藤原は戻ってくるから。」
「はい。」
急いでネット部に戻ると、デスクの上から番号一覧を取り出した。
♪♪~♪
「はい。ニシニチです。」
「ラウンドロックの宮元と申します。今日の亀本さんの記事なんですが。」
「はい。ただいま亀本は出てまして。」
「分かってます。さっき、お会いしましたから。」
本当に会ってるし。
あの時に気づいてれば良かった。
「えっ?」
そりゃ~、ビックリするでしょ。
さっき会ってたなんて言われたら。