その男☆ナルシストにつき!!
ライブには来てないって言ってたのに。
どうなってるんだ?
「ライブにだよ。特別公演とかって理由で、途中入場できなくてね。俺の記事のせいだって怒ってたから、ライブが終わるまでステージパスを貸してあげたんだ。」
「それ、本当ですか!?」
「そうだよ。ただ、関係者席しか座れないって話したら、それでもいいからって。」
嘘だろ?
映画の試写会で聞いたら、来なかったって言ってたのに…。
関係者席にはいたのか?
「間違いなんかじゃないんですね?」
真剣な顔で聞いた。
「間違えるはずないだろ?あんな地味な人、黒崎さんの奥さんくらいだよ。」
笑って答えてくれた。
「…じゃあ、藤原さんの持ってた写真。本当に…。」
ブツブツとつぶやいた。
「写真がなんだって?」
聞こえてたのかよ。
「ライブが週刊誌の記事になったじゃないですか。アレを持ってきた藤原さんが、人混の中で伊吹がいたって見せてくれたんです。でも、その後、本人に確認したら来てないっ
て言ってて。」
本当は、試写会のチケットは、それが伊吹かを確認するためだった。
すぐに藤原さんが用意してくれて。
「間違いなく来てたよ。きっと、言えない事情でもあったんだろ?」
言えない事情…
まさか、オレが諦めたと思って、言わなかったのか?
どうなってるんだ?
「ライブにだよ。特別公演とかって理由で、途中入場できなくてね。俺の記事のせいだって怒ってたから、ライブが終わるまでステージパスを貸してあげたんだ。」
「それ、本当ですか!?」
「そうだよ。ただ、関係者席しか座れないって話したら、それでもいいからって。」
嘘だろ?
映画の試写会で聞いたら、来なかったって言ってたのに…。
関係者席にはいたのか?
「間違いなんかじゃないんですね?」
真剣な顔で聞いた。
「間違えるはずないだろ?あんな地味な人、黒崎さんの奥さんくらいだよ。」
笑って答えてくれた。
「…じゃあ、藤原さんの持ってた写真。本当に…。」
ブツブツとつぶやいた。
「写真がなんだって?」
聞こえてたのかよ。
「ライブが週刊誌の記事になったじゃないですか。アレを持ってきた藤原さんが、人混の中で伊吹がいたって見せてくれたんです。でも、その後、本人に確認したら来てないっ
て言ってて。」
本当は、試写会のチケットは、それが伊吹かを確認するためだった。
すぐに藤原さんが用意してくれて。
「間違いなく来てたよ。きっと、言えない事情でもあったんだろ?」
言えない事情…
まさか、オレが諦めたと思って、言わなかったのか?