その男☆ナルシストにつき!!
「慌ててどうした?」
「大変です!!ネット西日(にしにち)スポーツ新聞で、うちのモデルのヒナと大リーグに移籍する琢己の電撃結婚が載っちゃってます!!」
情報早っ!!
まだ、正式発表できる段階じゃないはず…。
ヒナの友達関係か?
琢己の関係者か?
「どうせニシニチのいつものガセでしょ?って書きこみしておけば?
あそこはガセで有名だから。誰も信じないよ。
で、急いでヒナのマネージャーの黒崎に連絡して社長に報告。もう、2年もやってるんだから分かるでしょ?」
ビシッと指差した。
「はい。でも、やっぱり大きい本当の話のスクープになるとパニくっちゃって。やっぱり先輩は頼りになります。」
ニッコリ笑うと、クルリと振り返って走って戻って行った。
佐井ってば…
相変わらず、パタパタと可愛く廊下を走るな…。
「相変わらず後輩に好かれてるな。」
ん?
背後から聞こえる、その棒読みかのような喋り方は…
ゆっくりと振り向いた。
「やっぱり黒崎か。」
「会社で黒崎はないだろ?」
笑顔なのに、口調は冗談交じりにスネている。
「ごめん。なんかいつもの癖でね。今までそう呼んでたから、しっくりくるって言うか?」
「まぁ、いいや。で、ヒナがどうしたって?」
「ああ、西日にスッパ抜かれたらしいよ。」
「大変です!!ネット西日(にしにち)スポーツ新聞で、うちのモデルのヒナと大リーグに移籍する琢己の電撃結婚が載っちゃってます!!」
情報早っ!!
まだ、正式発表できる段階じゃないはず…。
ヒナの友達関係か?
琢己の関係者か?
「どうせニシニチのいつものガセでしょ?って書きこみしておけば?
あそこはガセで有名だから。誰も信じないよ。
で、急いでヒナのマネージャーの黒崎に連絡して社長に報告。もう、2年もやってるんだから分かるでしょ?」
ビシッと指差した。
「はい。でも、やっぱり大きい本当の話のスクープになるとパニくっちゃって。やっぱり先輩は頼りになります。」
ニッコリ笑うと、クルリと振り返って走って戻って行った。
佐井ってば…
相変わらず、パタパタと可愛く廊下を走るな…。
「相変わらず後輩に好かれてるな。」
ん?
背後から聞こえる、その棒読みかのような喋り方は…
ゆっくりと振り向いた。
「やっぱり黒崎か。」
「会社で黒崎はないだろ?」
笑顔なのに、口調は冗談交じりにスネている。
「ごめん。なんかいつもの癖でね。今までそう呼んでたから、しっくりくるって言うか?」
「まぁ、いいや。で、ヒナがどうしたって?」
「ああ、西日にスッパ抜かれたらしいよ。」