その男☆ナルシストにつき!!
「この間の弟のお礼に、サイン貰ってヤフオクで売るのよ!!」


ここで佐井が役に立つとは。


まさか、本当のこと言えないし。


ありがとう。


1枚10万円の不純な動機。


「サインなら貰ってやってもいいが、売るんじゃ出所バレた時、後味悪いしな…仕方ない。」


やったぁ~!!


「ありがとう。」


住所を聞くと、急いで準備して城金兄のマンションに向かった。


さすが!!


一流芸能人のマンション。


オートロックに防犯カメラ3台ですか。


ピンポ~ン。


部屋番号を押した。


「宮元さん。いま降りて行くから、地下の駐車場で待ってて。」


「分かりました。」


インターホンが切れると、ドアが開いた。


地下の駐車場に行くにもオートロックから入らなきゃなんだ。


エレベーターで地下の駐車場に行くと、そこにはロビーまであるし。


家賃いくらなんだろう?


なんて、変な事を思ってしまった。


「ごめんね。待たせて。」


5分もしないうちに、城金兄が降りてきた。

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