その男☆ナルシストにつき!!
「大丈夫です。」
「で、どこに行くの?」
「いいから。運転はあたしに任せてください。」
そう言って、城金兄の車に乗り込んだ。
ヤバイ…。
車の中って、2人きりの密室じゃん!?
今になって緊張してきたし。
高速道路運転できるかな?
ドキン…
ドキン…
近すぎて、心臓の音聞こえてないかな?
きれいな顔が、こんな近くにあるし。
どう運転したかも覚えてない。
どんな会話したかなんて、全く記憶にない。
無事に着いたことだけは確かだ。
「ここって…。」
「はい。せっかくのオフなんで、たまには城金さんの気分転換にいいかと思って。」
「でも、俺と来たら目立つよ?」