その男☆ナルシストにつき!!

「大丈夫です。」


「で、どこに行くの?」


「いいから。運転はあたしに任せてください。」


そう言って、城金兄の車に乗り込んだ。


ヤバイ…。


車の中って、2人きりの密室じゃん!?


今になって緊張してきたし。


高速道路運転できるかな?


ドキン…

ドキン…


近すぎて、心臓の音聞こえてないかな?


きれいな顔が、こんな近くにあるし。


どう運転したかも覚えてない。


どんな会話したかなんて、全く記憶にない。


無事に着いたことだけは確かだ。


「ここって…。」


「はい。せっかくのオフなんで、たまには城金さんの気分転換にいいかと思って。」


「でも、俺と来たら目立つよ?」

< 31 / 310 >

この作品をシェア

pagetop