その男☆ナルシストにつき!!
「そうやって人のことを悪く言わないし、宮元さんといるとさ、元気になれるんだよね。」


「そうなんですか?」


そんなの、初めて言われたし。


「安心するって言うか、一気に気持ちが明るくなるよ。」


「ありがとうございます。」


そう言ってもらえただけで嬉しかった。


あたしなんかみたいな地味な人が、カッコよくて凄い人にそんな褒められるなんて。


人生最初で最後の出来事かもしれない。


「さて、そろそろ帰って仕事だ。」


「今日は、付き合ってくれてありがとうございました。」


凄くいい夢が見れた。


「こっちこそ。こんなに楽しかったのどれくらいぶりだろう?」


やっと、元気な笑顔になってくれた。


それが見れただけで、あたしは大満足。


なんて思っていられたのも、つかのまだった。


3日後に黒崎に呼び出されるまで…。







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