その男☆ナルシストにつき!!
『藤原さんへ…
城金七瀬に渡して下さい。
お兄さんの件では大変お世話になりました。
毎日素敵なプレゼントありがとうございました。
あたしには勿体無いのでお返しします。
って、伝言もよろしくお願いします。
……ネット部 宮元』
コレで完璧!!
「これ、藤原さんに渡してもらえます?壊れ物なので、大事に扱ってくださいね。」
ニッコリ笑いながらダンボールと一緒にメモを渡した。
「分かりました。お預かりしますね。」
「はい。お願いします。」
ペコリと一礼すると、そのまま部署に戻った。
送り返してやろうと思ったけど、芸能人宛なんて手紙すら中身をチェックされるから。
藤原さんからが一番早いし。
「腐敗しないように、ドライアイス付けておけば良かったかな?」
ブツブツと独り言を言いながら、エレベーターを待ってた。
「何がドライアイスなの?」
急な突っ込みに、後ろを振り返った。
「マキじゃん。何やってるの?」
「打ち合わせ。」
「そっか。子供は?」
「お母さんが来てるから。」
「そうなんだ。」
「で、何がドライアイスなの?」
「えっ?」
突っ込まなくてもいいのに。