その男☆ナルシストにつき!!
「分かってるんだったら、二度としないでよ。」


意外な反応に、さっきより口調は優しいかも。


「二度としないでだ?オモチャじゃなくて奴隷だろ?主人を楽しませなきゃ。黒崎さんとやる事やってんだし、相手が違うだけで恥ずかしがるなよ。」


フッと笑った。


「失礼な!!あたしと黒崎はそんなんじゃないし…。」


ヤバイッ。


思わず言っちゃった。


七瀬もビックリした顔をして固まってる。


「…まさか、1度もやってねぇの?結婚してるのに。」


「あっ、ほら、知り合った時から黒崎は忙しかったし、ちょうど結婚した時に、マキも結婚したじゃない?あたし泊り込みで仕事してたりだったから。もう、マキってば区役所に行くとマスコミが押しかけて騒動になるからって、婚姻届出すんだったらついでに出して来いって藤原さんにも頼まれちゃって。」


パニックのあまり、いらない事まで喋ってる。


人妻×やってない≠欲求不満。


絶対に思ってる!!!


このままじゃ、どんな要求されるかわかんないじゃん?


あたしってば、ホントにバカ!!!


サッサと立ち上がると、微妙に七瀬と距離を取った。


七瀬も立ち上がると、じっくりと顔を見てる。


もう終わった…。


このまま押し倒されてやられるのか?


ビクビクしながらボールの中の卵を溶いていた。


「お前さ…旦那にも手を出されないなんて…。」


キターーーーーーーーーーーーーーー!!!
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